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自作で作るエンディングノートには何を書けばいいの?



この記事を読むと分かること

・エンディングノートの記載事項

・残すべき情報とはどんな情報か


エンディングノートという言葉は割と最近聞かれたり、本屋さんで売られたりしています。


エンディングノートというのは、「自分が意思を伝えられなくなった時などに備えて、家族や友人に向けて自分の希望や考え、意思を伝える」ために書き残しておくものです。


いわゆる遺言書と違うのは、法的効力が無いという点ですが、逆に法的効力が無い分書き方に制約を受けないので、家族や友人に伝わりやすい自由な書き方で問題ないですし、亡くなる前のことでも伝えられるメリットがあります。

こんゆ編集長
こんゆ編集長

子どもの立場としては、何か親にしてあげたいと思った時に「こうしてほしい」という意思が確認できると安心して親孝行できますね。


こんにちは、終活ライフケアプランナーのこんゆ編集長です。


今日は自作で作るエンディングノートについてお伝えしていきます。


エンディングノートというのは、気が向いた時に、紙とえんぴつがあれば書けるようなものです。


必ずしも市販のものや、市役所で配布されているような指定のものが必要なわけではないです。


でも、それでも想いのまま書いていると、内容が偏ってしまったりするので、基本は抑えつつ、あくまで自分の伝えたい意思を書き残しておく、という形で作っていく必要があります。

エンディングノートって何を書いたらいいのか?



エンディングノートで一般的に記載される内容を以下の通りまとめます。

①あなた自身について
②家族・親族・友人等について
③財産について

④年金について
⑤保険について
⑥貸付金・借入金(担保・保証)について
⑦遺言書・遺品について

⑧葬儀・お墓・宗教・納骨について
⑨終末医療について
⑩情報管理について

⑪ペットについて
⑫自分史について

⑬思い出について
⑭伝えたいメッセージについて


一つ一つ見ていきましょう。


①あなた自身について

・氏名(旧姓)
・生年月日
・本籍
・現住所
・電話番号、携帯番号
・メールアドレス
・勤務先(会社名・連絡先)
・運転免許証(番号)
・パスポート(番号)
・健康保険証(番号)
・後期高齢者保険証(番号)
・介護保険証(番号)
・マイナンバー(個人番号)
・身長
・体重
・血液型
・アレルギー有無
・既往症
・かかりつけ医(病院名、住所、診療科、担当医師、連絡先)
・常用薬(病名、薬名、担当医師、発症年月日)
・子どもの名前(非嫡出子の有無など)

【一緒に保管しておくと便利なもの】
・戸籍謄本
・住民票
・免許証コピー
・パスポートコピー
・保険証コピー
・マイナンバーカードコピー
・健康診断結果
・医師の診断書、お薬手帳

②家族・親族・友人等について

<家族・親族>
・続柄
・氏名
・生年月日
・血液型

・現住所
・本籍
・電話番号、携帯番号
・メールアドレス

・入院時の連絡(連絡する、連絡しない、その他)
・緊急時の連絡(危篤の時は連絡する、死亡・葬儀の時に連絡する、連絡しない、その他)
・連絡方法
・現在の関係性と希望する対応方法
・家系図

<友人・知人等>
・関係性(友人、知人、職場関係、など)
・氏名
・生年月日
・血液型
・現住所
・電話番号、携帯番号
・メールアドレス
・入院時の連絡(連絡する、連絡しない、その他)
・緊急時の連絡(危篤の時は連絡する、死亡・葬儀の時に連絡する、連絡しない、その他)
・連絡方法
・現在の関係性と希望する対応方法

【一緒に保管しておくと便利なもの】
・戸籍謄本
・住民票
・家族や友人との写真
・家系図

③財産について

・預貯金(金融機関名、支店名、預金種別、口座番号、名義、印鑑保管場所、所定時点の残高)
・現金保管場所(タンス預金等、金庫の開錠番号)
・株式、投資信託、債券等の情報(証券会社/取扱会社、口座番号、銘柄、株数/口数、担当者、ログインID/パスワード)

・iDeCo(ファンド名、運用資産額)
・解約返戻金のある保険(保険会社名、代理店名、担当者、連絡先、保険証券番号、契約者名、被保険者、保険受取人)
・非上場株式(会社名、保有株式数、株券等証憑類)
・ゴルフ会員権、リゾート会員権等(施設名、運営会社名、担当者、出資口数、出資金額、連絡先)
・貴金属、美術品等現物資産(名称、名義人、購入時の金額、保管場所)
・不動産(用途、土地/建物、地目、地番/住所、持分、面積、抵当権有無、固定資産税額/評価額、管理会社名、連絡先)
・車両(車種、車両番号、保管場所)
・著作権等無形財産権(著作権信託契約の承継手続方法など)
・その他換金価値があるものの詳細

【一緒に保管しておくと便利なもの】
・通帳、印鑑、キャッシュカード
・金庫の開錠番号やログイン情報を記載した紙など
・証券会社から送られてくる残高報告書
・iDecoの資産額のお知らせ
・保険証券
・非上場株式は株券、株主名簿、株を取得した際の書類(譲渡承認に関する議事録、譲渡契約書など)
・ゴルフ会員兼など
・現物資産の写真
・不動産登記簿謄本、権利証、登記識別情報
・自動車登録証

④年金について

・公的年金(年金種別、基礎年金番号、受給者、加入歴、年金証書番号、支給開始日、支給日、金額)
・私的年金(企業年金、個人年金)

【一緒に保管しておくと便利なもの】
・年金手帳
・ねんきん定期便
・年金機構や関連機関とやり取りした資料類

⑤保険について

・生命保険(保険会社、代理店名、担当者名、保険の種類、証券番号、契約者、被保険者、保険受取人、補償の内容)
・損害保険(保険会社、代理店名、担当者名、保険の種類、証券番号、契約者、被保険者、保険受取人、補償の内容)
・加入している保険一覧
 死亡保険、医療保険、入院保険、就業保険、がん保険、女性保険、学資保険、年金保険、介護保険、認知症保険、外貨保険、自動車保険(自賠責/任意)、火災保険、地震保険、バイク保険、自転車保険、傷害保険、ペット保険、所得補償保険、弁護士保険、共済など

【一緒に保管しておくと便利なもの】
・保険証券
・加入状況が分かる資料

⑥貸付金・借入金(担保・保証)について

・貸付金(貸付先、連絡先、貸付額、利息、契約書/念書等貸付を証明する書類、返済方法、返済状況、返済された証憑、貸付の理由、資金使途)
・借入金(金融機関名、支店名、当初借入額、現在残高、返済方法、返済状況、契約書、資金使途)
・担保(担保種別、(根)抵当権を設定している物件、担保に関係する借入金が分かる資料)
・保証人(保証している債務の内容が分かる資料、保証額、債務者名、債務者の連絡先、債権者名、債権者の連絡先)
・質権(対象物、債権者、債権者の連絡先、債務者、債務者の連絡先、質権設定の内容が分かる資料)

【一緒に保管しておくと便利なもの】
・金銭消費貸借契約書
・借用書、念書、覚書等借入または貸付の事実を証明する資料
・返済予定表
・保証契約書
・質権設定が分かる資料

⑦遺言書・遺品について

・遺言書(有無、遺言書の種類、保管場所、作成日、内容について、委託している人、連絡先)
・遺言書について伝えたいこと
・遺品の処理(形見分けの希望、保管場所、遺品整理を外部委託するか、外部業者名、連絡先)
 ※遺言書は、自筆証書遺言・公正証書遺言・秘密証書遺言・遺言信託なのかの別を明確に記載

【一緒に保管しておくと便利なもの】
・遺言書

⑧葬儀・お墓・宗教・納骨について

・葬儀会社(生前契約有無、料金支払有無、葬儀プランの内容、依頼していない場合は葬儀会社の希望)
・葬儀の際の宗教宗派(家系の宗教宗派、葬儀を行う上での注意する作法、無宗教葬の可否)
・葬儀場所(自宅/葬儀施設/火葬場に直接でも可/特に指定しない)
・葬儀のタイプ(一般的なもの/近親者での密葬/直葬/散骨/お別れの式典など)
・葬儀の規模(人数、予算)
・葬儀費用(どこから支払うか、保険/共済/互助会の掛け金の有無、保険/共済/互助会の連絡先)
・葬儀の際呼ぶ人(氏名、連絡先)
・喪主(依頼しているか否か、依頼したい人がいればその氏名・連絡先)
・世話役(依頼しているか否か、依頼したい人がいればその氏名・連絡先)
・弔辞(依頼しているか否か、依頼したい人がいればその氏名・連絡先)
・戒名(既に用意してあるか否か、戒名は不要か否か、戒名に入れてほしい文字、戒名にかけてほしい予算)
・遺影(遺影写真の有無、保存場所、遺影は不要か否か)
・死装束(身につけておきたいもの、保管場所)
・香典、供花(一般的な形式でよいか、辞退するか)
・香典返し(半返し、礼状のみなど)
・葬儀の演出(曲、祭壇、段取りなど)
・副葬品(棺に入れてほしいもの)
・返礼品や粗供養品(業者に依頼、自分で用意してある)
・希望するお墓(先祖代々のお墓、新しいお墓、永代供養してくれるお墓、お墓の住所、使用権者、管理費、連絡先)
・墓石(一般的な墓石、囲い込み有のものなど)
・納骨(分骨の希望、散骨の希望など)
・お墓と納骨費用(どこから支払うか、保険の有無、保険会社の連絡先)
・お墓の承継者(承継者名)
・供養の希望(どのくらいの頻度で供養してほしいか)
・法要(仏式の場合の希望、その他)
・法要の費用(どこから支払うか)

【一緒に保管しておくと便利なもの】
・葬儀会社のパンフレット、契約内容が分かる資料
・利用できる保険の内容が分かる資料

⑨終末医療について

・寝たきりになった時の対応(自宅で家族にお願いしたい、自宅でヘルパーに依頼したい、病院や介護施設に入りたい、希望する施設名、連絡先)
・介護、医療にかかる費用(自分の資産や年金から支払ってほしい、保険で支払ってほしい、支払ってくれる人がいる、氏名、連絡先)
・介護、看病で付き添いをお願いしたい人(配偶者、子ども、友人知人、その他)
・介護、看病の際の希望(食べ物のアレルギー、好きなファッション、ヘアスタイルなど)
・告知について(告知する人、告知しない人、連絡先、その理由、病名や余命についてどの程度告知するか)
・延命治療について(可能な限り続けてほしい、尊厳死を希望しており無駄な治療はしないで欲しい、尊厳死公正証書の有無、場所、リビング・ウイルの有無、場所)
・ホスピスについて(入りたいか否か)

【一緒に保管しておくと便利なもの】
・介護、医療施設に持っていきたいもの
・利用できる保険の内容が分かる資料
・尊厳死公正証書
・リビング・ウイル
・施設のパンフレット

⑩情報管理について

・パソコン、スマホのログインID/パスワード
・金庫の開錠方法
・各遺産の保管場所
・自動引き落としして解約した方が良いもの(電気、ガス、水道、電話、保険、NHK、クレジットカード、賃貸物件、定期購入している商品/サービスなど)

【一緒に保管しておくと便利なもの】
・毎月の請求書等
・賃貸借契約書

⑪ペットについて

・名前
・生年月日
・種類、性別
・血統書
・登録番号
・飼育場所
・性格
・餌
・予防接種
・保険
・かかりつけの動物病院など
・飼育できなくなったときに誰に引き取ってほしいか

【一緒に保管しておくと便利なもの】
・血統書
・保険の内容が分かる資料

⑫自分史について

・出生場所
・出生時間
・身長、体重
・名前の由来
・名づけ親
・家族構成
・出身校
・勤務した職場
・残した功績
・病歴

⑬思い出について

・思い出に残っている人
・思い出に残っている場所
・初めて経験したこと
・趣味
・もう一度してみたいこと

【一緒に保管しておくと便利なもの】
・写真アルバム
・思い出の品

⑭伝えたいメッセージについて

・自由記載

【一緒に保管しておくと便利なもの】
・直筆の手紙など

自分でエンディングノート書くのって無理?



ここまでエンディングノートに書く内容を見てきましたが、結構しんどいと思いませんか?


分量が多いのはもちろんのこと、普段聞かないようなことや自分があんまり理解していないようなことについても書かないといけないとなれば、自力で書くのは結構大変かと思います。


エンディングノートというのは、読むのは自分ではなく家族だったりするので、家族にとって理解できる内容であり正確な情報でないといけないわけですが、なんとなくで書いてしまうと自分自身も伝わるかどうか不安ですよね。


オワカツでは経験のある終活ライフケアプランナーに壁打ちしながらエンディングノートを仕上げる、ということを推奨しておりますので、ご要望がございましたらお気軽にご相談下さい。


最後までお読みいただきありがとうございました。


この記事の著者

終活ライフケアプランナー

こんゆ編集長

プロフィール

終活ライフケアプランナーとして活動しつつ、様々な情報発信中。大学卒業後、銀行、商社、コンサル会社を経て2020年に経営コンサル会社を設立。経営・M&A・FP・保険等について幅広く支援。ちなみに韓国人俳優コン・ユのようなイケメンではない。